離婚を機に、住宅ローンが残っている不動産の売却と共有を解消したい

『離婚をきっかけに、住宅ローンが残っている不動産の売却と共有の解消をご希望』

ご依頼者様Aさん=持分2分の1
共有者Bさん=持分2分の1

『相続した共有持分を、他の共有者が買取ることをご希望』
50%
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ご依頼時の状況:土地付建物の共有。ローンはAさんの口座から引落し。不動産利用・維持費の支出は Bさんのみ。

AさんBさんは、2人で購入した家を2分の1ずつ共有していましたが、離婚を機に、Aさんが家を出ていました。

一方的に家を出てしまった Aさんは、Bさんとの話し合いに踏み出せず、長期間、そのままローンを払い続けていましたが、Bさんのみが自宅に居住していることに、段々と不公平さを感じるようになりました。
そこで、ローンの支払いを無くし、共有状態も解消することで、Bさんとの関係の整理もしたいと思い、ご依頼されました。

【当事務所のご提案】

『ローンの支払いを無くす』ことについて、ご依頼時の状況や、双方の経済事情から下記をご提案

  1. 土地付建物(共有する家)を全て売却し、売却額を分ける(換価分割)
  2. Bさんも、売却することに合意した場合は、最終的な登記の手配も含む売却サポートをさせていただく

ご提案の1について、Bさん側と交渉を行いました

【交渉結果】

売却することに合意

不動産の、査定により算出された売却額の分配について、以下➀➁ともに合意

➀ローン残高を、売却額から返済
➁売却額-返済額=残りの売却額、は、Aさんが取得する

この合意を求めた主な理由

住宅ローンの支払い=Aさんのみ。

不動産の使用=長期間は Bさんであり、維持費や税金の支払いがあるとしても、売却までの Aさんの負担とを照らし合わせると、➀➁とも妥当であると考えられたから。

また法的には、共有物を単独で使っている Bさんに対して、Aさんは、Aさんの持分の賃料相当額の請求を考えられる状況であった。

交渉で話がまとまりましたので、売却サポートを進めました

(実際の流れとサポートの一部です)

  1. 提携している不動産会社に、不動産の査定依頼
  2. 査定に基づく売り出し価格について Aさんと Bさんとの間で調整
  3. 売却時期の調整(Bさんは引越しが必要であることも考慮)
  4. 仲介業者を選定し、買主を募集してもらう
  5. <早期に、買主がみつかりました>
  6. 売買契約の手続きをサポート

    ・売買契約書、重要事項説明書の
    チェック
    ・売却後のトラブル回避のための
    調整

    調整の一例
    『売却後の瑕疵担保責任は Bさんが負う』ことに同意してもらう

    この同意を求めた主な理由

    不動産の使用=長期間は Bさんであるため、不動産そのものに不備があった場合は、
    Bさんが責任を負うのが妥当であると考えられたから。

以上のような調整などをさせていただき、売買の準備が整い、決済となりました。
そして、住宅ローンの抹消登記申請を、提携している司法書士に依頼し、共有状態も解消されました。

その後、交渉で決められたとおり、住宅ローンの残高を、売却額から返済し、Aさんが返済後の残りの額を得ることができました。

このような売却サポートまでを行うことで、Aさんにとっての問題解決が、終結を迎えられたと思います。
可能な限り、Aさんの希望に沿うことができ安堵した事例でした。

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